年末に思ったことまとめ その2

大晦日になりましたが、前回からの引き続きです。

 

・消費税増税しながら法人税の一律減税は矛盾してないか?

 消費税が8%になって半年以上経ちましたが、やはり今でも反発している人も多いですが、

個人的にはといえば、まあ社会保障の確保の目的があり、日用品などの軽率減税も実施すればそれでもいいんじゃないかなと思っています。

諸外国の多くでは軽減税率との併用でもっと高い消費税率になっていますし。

もちろん、増税にともなう景気への影響対策はきちんとすべきでしょう。

(中には軽率減税も反対などという人もいますが、消費税増税自体反対が強い中で、さすがにこんなことまで反対する場合ではないでしょう。)

 ただその一方で、代わりの景気対策と言っておきながら、法人税実効税率の一律減少はちょっといかがなものかと思ってしまいます。

それだと、せっかく消費税による税収が増えたとしても、法人税の減少により結果的に税収効果がなくなってしまう可能性が高くなります。

法人税減税の理由として、海外に移転する企業が増えているという考えもありますが、実際には法人税率ごときで海外移転したがる企業はそう多くないようです。

(企業が海外移転する理由も様々であり、またそれに伴うリスクも小さくないようです。)

 まあそういうわけで、法人税率については全体ではそのままでよく、減税するなら、特定企業を対象にするのがいいでしょう。

例えば、賃金や雇用者を積極的に増加させた企業とか、国の産業面の政策に協力している企業とか。

つまり法人税減税になると賃金が上がる考えよりも、賃金が上がれば法人税減税にするという考えがいいということです。

 いずれにしても、景気対策なら、増税減税とは別のやり方で行うのがいいと思っています。

そのための政策もすでに多くありますが、どれが良いかの検討も重要でしょう。

 

というわけで、来年も景気のためにも良い年を願っております。