「いきなり結婚」の増加は時代の流れからして当然のこと

少し前までは自由恋愛結婚が主流で数年前から婚活が増えてきましたが、ネットで色々と調べていくうちに、最近は男女が互いに恋愛経験を経ずに結婚する「いきなり結婚」が注目されるようになったらしいです。
これは昭和時代以前のお見合い結婚とある意味共通している所があります。

 → いきなり結婚 - Google 検索

まあ最近は恋愛意欲がない草食系などの若者が多くなってきているので、結婚も恋愛経験せずにしたい人も増えるのも不思議ではないでしょう。
そもそも若者が恋愛をしない理由を知ることが重要であって、国の調査によれば、以下のように理由として上げられます。

 

若者が交際を持たない理由

1位 恋愛が面倒   男52.6%  女61.0%
2位 自分の趣味に力を入れたい   男55.7%  女57.0%
3位 仕事や勉強に力を入れたい   男36.8%  女36.1%
4位 異性に興味がない   男11.7%  女22.2%
5位 異性との交際が怖い   男14.6%  女19.0%

内閣府 結婚・家庭形成に関する調査報告書2015 より)


やはり恋愛は面倒くさいのがダントツで、単にコミュ力や異性交際に自信がないことよりも恋愛自体の価値を重視しないことが大きな理由と考えてよいでしょう。
ではなぜ恋愛の価値を重視しないようになったかですが、これは人生において恋愛自体は必要なものでなく、むしろ趣味の一つにすぎないと思うようになり、恋愛するのにも時間、お金、駆け引き労力といった多大なコストもあり、他の趣味に比べて大きなメリットを感じられなくなったことが考えられるそうです。
草食系の男女が増えた理由も同じようなものだと個人的に思っています。
結局のところ今の恋愛は互いに愛されたいと思う自己中心的な要素が強く、それにより恋愛意欲に冷めた人も多いのかもしれませんね。

その一方で、両親からの押しや社会的評価、子供が欲しいなどの理由で結婚はしたいと思う若者も最近は多くなっています。
だから、結婚についても自由恋愛経験を重ねて結婚に至るよりも「婚活」を通して結婚するようになったのであり、
やがて恋愛交際自体を飛ばす「いきなり結婚」に至るのだということです。

団塊世代からすれば、恋愛のないいきなり結婚は異様に感じられ、中には恋愛しないとはヘタレだと思う人もいるようですが、実際にはこういう背景や事情があってのいきなり結婚や婚活が増えているということですね。
あと、お見合いやいきなり結婚など、恋愛経験がない結婚には自由恋愛に比べて意外と離婚率が低いというデータもあります。

こういったメリットもあって、いきなり結婚の増加はむしろ現代社会の変化からすれば自然の成り行きであり、何も批判する意味はないということですね。